膝蓋靭帯の炎症です。ジャンプやキック、ダッシュなどで膝蓋靭帯に小さな力が繰り返し加わることで発生します。
多くは膝下の前面に痛みが出現します(膝蓋靭帯炎)が、稀に膝上前面にも出現します。
初期症状は運動時に痛みを感じますが、症状が悪化すると運動後にも疼痛が残ってしまいます。更に悪化すると運動と関係ない時間にも痛みを感じてしまいます。
座位で膝を伸ばしたり、屈伸をしたり、強いストレッチによって痛みが誘発されます。
また患部を押すと痛みが出ることもあります(圧痛)。また患部が腫れたり、症状が強い時は膝に水が溜まることもあります。
まずは患部の安静です。原因となる動きは避けることが大切です。いくら治療をしても痛みを起こすような運動をしていれば治りは遅くなります。使いすぎによる痛みである為、患部の安静は絶対です。
症状が出始めた頃はアイシングを行うと症状が軽減しますが、これは初期に有効であって症状強くなってしまうとアイシングでは間に合わないようになります。
一般的に接骨院ではジャンパー膝専用の膝バンドなどを用いて日常生活中にも患部に負担がかからないようにする方法やテーピングなどで患部の安静を図ります。
また、よくストレッチが有効であると専門家は言いますが、ストレッチをすることで患部に痛みが出てしまう場合には無理にやることは避けましょう。かえって痛みを増長させるだけです。ストレッチを積極的にする時期は患部の痛みを観察しながらじっくり検討して行うことをお勧めします。
一度なってしまうと再発する可能性は非常に高いです。普段より大腿四頭筋のストレッチを運動前に行うように心がけましょう。また地面からの衝撃を緩衝する為に底の厚いシューズを選ぶことも大切です。
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