代表的なものとしては…
など様々な病気があります。今回は膝痛が起きたときにどうすべきかを総括的にお話致します。
膝痛があるときに、患者様が患部をかばって歩くような際には基本的には膝の固定をお勧めします。かばって歩くということは患部の痛みから逃れるために無意識にとる人間の行動です。それを手助けするのがサポーターや膝固定具になります。ですから当院では、来院時にかばって歩く患者様にはまず固定具をすぐに装着してもらい、それによって痛みがどの程度楽になるのか伺います。
固定をしても痛みが8割以上楽にならなければ早期回復は無理となります。なぜなら、その装具がしっかりかばい切れていないことを意味するからです。例えば物凄く強い膝痛にも関わらず軽いサポーターを出すようでは痛みが1~2割程度しか楽になりません。残りの8~9割の痛みをカバーできずにそのまま日常生活を過ごされますと、患部を傷めながら生活していることになりますから、治りは異常に長くかかることとなります。最短の時間で治したい場合はまずしっかりした固定をすることが大切です。
当院では軽いサポーターから大きなケガをした時に使うような強固な固定具まで多くの種類の物を用意しています。痛みの度合いは患者さまにより様々ですから、実際に様々な固定具を装着していただき、ご自身に合う物を使って頂いております。高価な固定具ですと1万円以上する物もあります。当院では固定具をレンタル(一日100円)して頂き、必要な日数のみ装着して頂いております。固定具は装着し実際半日から一日ご使用にならないと、合うか合わないかがわかりません。高価な固定具を購入されても数日で使わなくなってしまうという話をご年配の方からよく聞きます。それではお金が勿体ないので、当院ではまずレンタルを推奨しております。
次にお話しする膝痛は、つい自分で患部を擦ってしまうような痛みの時です。無意識のうちに患部を手で擦るということはマッサージをしていることになりますから、当院ではマッサージや温熱療法をオススメしています。マッサージすると楽になるような痛みは大抵お風呂に入ると楽になるような痛みが多く、それはつまり温熱療法も併用すると良いということになります。患部を押すと痛く気持ちがいいような痛みの時です。ここで注意してほしいのは患部を押すと嫌な痛みがする時です。例えば打ち身や捻挫、肉離れといったケガをした際に患部を強く押すとズキッと嫌な痛みがするのですが、そのような場合は患部を冷却し消炎鎮痛の湿布を張る方が良いです。
患者様は病院や接骨院へ来ると「膝が痛い」と言います。ですがその「痛い」は実は様々な痛みがあり、場合によっては真逆の治療をすることもあります。
当院では痛みの種類を正確に把握し、患者様がどうすると楽になるのかよく耳を傾け、患者様と一緒になって原因を探していきます。原因や治療は様々です。一人一人の痛みと向き合い、共に症状寛解を目指すことで早期回復へと向かいます。また膝痛ではズキッとした痛みの際、鍼灸治療をすることで劇的に症状が改善することもあります。すべての膝痛に有効というわけではありませんが、症状に応じてそちらもオススメ致します。
第2回:腰痛症(ぎっくり腰)とは? | 第4回:骨粗鬆症(骨粗しょう症)について |